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行政書士事務所開業

開業前から覚悟しておくこと~行政書士は強いメンタルが必要です

新人行政書士事務所の開業・運営・営業・実務マニュアル 行政書士事務所開業

行政書士は言うまでもなく客商売です。

そして客商売である以上は、実に様々なタイプの顧客を相手にしていくことになります。

顧客にとっては、新人行政書士だろうがベテラン行政書士であろうが関係ありません。とにかく依頼したたことを、きっちりスムーズに遂行してくれることを当たり前のように期待しています。

専門職である行政書士という仕事は、本来ミスは許されないことです。何しろ相手はプロとしての仕事を期待して依頼しているのですから。

しかしプロである行政書士も人間ですから、どれだけチェックを重ねたとしても、ときにミスを犯してしまうこともあります。

そしてちょっとしたミスであっても、かなり強い調子でクレームを入れてきたり、きつい嫌味交じりの言葉を浴びせられることもあります。

そこで求められることは、やはり『メンタルの強さ』です。

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プレッシャーに負けないメンタルの強さが絶対的に必要

実は、仕事の緊張感や顧客からのクレームなどといったプレッシャーに負けてしまい、仕事を受けることが怖くなって廃業してしまった、という方も少なくありません。

中には、うつ病などを患ってしまう方もいるくらいです。

実務能力は申し分ないのに、残念ながら商売人としてメンタルの強さが足りなかった、ということですね。

こればかりは元々の性格であったり、前職などで『クレーム慣れ』していないといった方もいるので致し方ないところではあります。

しかし、客商売ではクレームや『嫌な顧客』への対応というものは避けられないものと心得ておくべきです。

ベテラン行政書士であっても日々プレッシャーとの戦いです

例えば、もし作成した書類に不備があったりすると、一度もらった顧客の署名や印鑑を再度もらわなければならない、といったことがあるかもしれません。

そのようなちょっとしたミスであっても、中には怒り出す人、嫌味たっぷりの言葉を浴びせてくる顧客というのは必ずいるものです。

私は開業してから15年近く経ちますが、今でも常に『プロとしてミスは許されない』というプレッシャーと戦いながら仕事をしています。

特に、あまり慣れていない仕事の依頼を受けたときなどは、それはもうダブルチェックも欠かさず確認に確認を重ね、役所の窓口できちんと受理されるまでは緊張感も伴います。

職権で補正できる程度のものであれば問題ありませんが、書類そのものに不備が多い、添付書類が足りないなどといったことがあれば、受理さえされずに突き返されることがあるかもしれません。

ベテラン、中堅の行政書士であっても、新人行政書士のときからこうしたプレッシャーと戦い続けているのです。

もっとも、決して安くない報酬をいただいて仕事をしているのですから、当たり前といえば当たり前のことなのですが。

プロとして恥ずかしくない仕事をする覚悟はできてますか?

仕事上のミスというのは新人行政書士だから、などという言い訳で許されるものではありません。顧客から報酬をいただいて仕事をすることは、新人もベテランも変わりませんので。

これから開業する方、開業間もない新人行政書士の方は、くれぐれもそうした覚悟をもって仕事に臨んでください。キャリアを重ねてくれば、必ずどこかで様々な試練が訪れます。

プロとして恥ずかしくない仕事をするためには、日々の絶え間ない自己研鑽はもちろん、ミスのない仕事を常に心がけることがまず重要なことです。

ミスのない仕事をするのは当たり前のことであり、顧客もそうした仕事のできる行政書士を求めています。そういった当たり前の仕事の積み重ねが信用や信頼感につながっていくのです。

これから開業する方、実務経験が浅い新人行政書士の方にはまだピンとこないかもしれません。

しかし、そうしたプレッシャーに負けないメンタルの強さは、長く行政書士を続けていくうえでは絶対的に必要なことです。そうした点は十分に覚悟しておきましょう。

経営面でのプレッシャーも覚悟が必要

仕事をしていくうえでのメンタルの強さはもちろんですが、その屋台骨となる『経営』のプレッシャーというのもあります。

これは行政書士に限ったことではありませんが、経営者というのは利益を出していくことに対するプレッシャーというものが常に付きまといます。

行政書士事務所を経営していくことは、事務所の規模に関係なく、経営面でも頭の痛い問題が出てきます。こうした問題を乗り越えていきながら経営者として成長していかなければなりません。

経営者というのは、時に様々な難しい判断を迫られるものです。そうしたプレッシャーにも耐え抜いていくメンタルも重要なことなのです。

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それでも行政書士という仕事は魅力たっぷり

と、ここまで開業を検討している方や新人行政書士の方を脅かすようなことを書いてきてしまいましたが、その反面で、自分の仕事ぶりで感謝されたり評価されることも少なくありません。

私がここまで行政書士を続けてこれたのも、これがあるからだと思っています。

プロとしての仕事を評価してもらい、感謝されることは行政書士冥利に尽きることです。だからこそ、やりがいのある仕事であり魅力たっぷりの仕事でもあります。

クレームや嫌味しか言われないないような仕事だったら、とても行政書士なんてやってられませんからね。

新人行政書士の方は、常に緊張感をもって業務を行いつつも、ぜひ顧客から感謝される、評価してもらえる仕事ができる行政書士を目指していきましょう。

プレッシャーに負けないメンタルと向上心、誠実でミスのない仕事を続けていけば、必ずよいことが待ってますよ。