行政書士で開業する方のほとんどは個人開業、つまり個人事業主でしょう。
個人事業主の場合、事業収入から経費を除いた分が所得ということになります。
ですから利益が出たらすべて自分の収入といった感覚に陥ってしまいがちです。
そこで少し利益が出ると、つい生活の質を向上させるといった方向に目が向いてしまいます。
もちろん日常生活に困らないことは必要なことではあります。
しかし行政書士も事業を営んでいるということを忘れてはいけません。
事業で利益が出たら、さらに大きな利益を追求するために投資するという感覚をもつことが経営者としては重要なことなのです。
事業に投資する経営者マインド~さらなる利益の追求を
経営者というのは、いかに先を見据えた投資をするかといった思考をもたなければなりません。
事業で利益が出ればその利益をさらに次の事業の発展のために投資、ということを繰り返していくことが経営者マインドというものです。
行政書士でコンスタントに仕事を得ていくためには、利益をさらに向上させるべく事業に対して必要な投資を惜しみなく行っていくことが重要です。
そうして利益がどんどん上がってくれば、必然的に生活の質も向上します。
そうした経営者マインドを身につけられないと、いつまでも経営が安定しないばかりか、やがて仕事がなくなって廃業、経営者失格という烙印を押されることになってしまいます。
必要な経費を出し惜しんでいたら利益は上がりません
行政書士として商売を営んでいくためには一人でも多くの人に事務所の存在、行っているサービスを周知して見込み客を増やしていくことが必要です。
弁護士や税理士といった他士業とは異なり、行政書士の仕事というのは一般の方にはまったくといっていいほど認知、理解されていません。
だからこそ自分が提供できるサービスを認知してもらうための投資が絶対に欠かせないのです。
これはアナログ集客にしろWEB集客にしろ同じことです。
経営者は我慢と辛抱も大事~投資しないと事業は発展していきません
開業当初の行政書士が事業に投資するには、辛抱や我慢を強いられることになります。
趣味にお金を使いたい、美味しいものを食べたい、欲しいものを買いたいなどやりたいことはあると思います。
しかし経営者である以上は利益が出たら事業を発展させることにお金を使う、という意識をしっかりもつことが重要です。
アナログ集客であればチラシやフリーペーパーなどの媒体への広告掲載、WEB集客であれば見込み客にわかりやすくアピールするためのサイト作成やリスティング広告などです。
とにかく見込み客を集めるための投資を繰り返さないことには、とても事業として成り立ちません。
今どきタダで集客することなどできないことを認識し、費用対効果をテストしながら広告宣伝費は惜しまずどんどん投入して勝負していきましょう。
経営者の視点で考えれば広告宣伝費だけに50万円とか100万円を投資するなど普通、というかむしろ少額なくらいです。
それで儲けが出たらさらに事業へ投資するという感覚をもたないと、いつまでも鳴かず飛ばずの行政書士のまま、儲からない行政書士のままです。
士業が儲けることは決して悪いことではない
新人行政書士の中には行政書士になって社会貢献していきたい、といった高い志を抱いて開業した方もいるでしょう。
社会貢献というのが何を指すのかは人それぞれでしょうが、商売人としての社会貢献というのは、事業で儲けて利益を出してたくさん税金を納めることです。
行政書士業界、少し言い方は悪いかもしれませんがいわゆる『古株』の中には、士業が儲けることに対していい顔をしない方もまだまだ多いものです。
中にはわざわざ目の前で、あからさまに嫌悪感を口にする方もいます。私は鈍感なのでまったく気にも留めませんが。
今はろくに仕事もしていないリタイア状態の古株など、もう経営者とは言えませんしね。
先にも述べた通り、商売人は儲けてたくさん税金を納めることが最大の社会貢献です。
そして多くの利益を出している行政書士事務所が増えれば増えるほど、行政書士の社会的ステータスも向上していきます。
行政書士も商売人である以上、経営者マインドをしっかり身につけて必要な投資を惜しまずどんどん稼いでいきましょう。