行政書士といえば、仕事がない、稼げない、食えない、などなど、特にネット上なんかでは、とにかくネガティブな情報がまん延しています。
私としては別に何も気にしないのですが、これから開業する方や開業したばかりの方は、多少なりとも不安に思っているかもしれません。
ほんとに悲しくなるくらいネガティブな情報ばっかりですからね。
もっとも、ネット上で愚痴こぼしてるような人は、経営ができなくて廃業した残念な人だったり、そもそも『本物の』行政書士の仕事をよく知らないような人ばかりだったりします。
ネット上に出てきている行政書士なんて、ほんの氷山の一角に過ぎません。
実は表に出てこないだけで、相当儲けている行政書士は数えきれないほどいます。こういう事実は中に入らないとなかなか分からないものです。
実は行政書士で本当に儲けている人は目立たない
これは私の経験上の実感ですが、行政書士で本当に儲けている人というのは、実はあまり表に出てこないです。そんな暇はないのでしょうね。
もちろん、ネット上で有名?な方も儲かっている人が数えきれないほどいるのですが、『私儲かってます』なんてことはあんまり言いませんし。
ただし、ネット上で『儲かってるように見える』人の中には、新人行政書士だったり、伸び悩んでいる行政書士をターゲットにしてセミナー開いたり商材売ったりしてる方も多数います。
不安をあおるような内容のコンテンツのあとで、さりげなく商材購入やセミナーへ誘導しているパターンなど。メルマガに登録させるといった誘導も多いですね。
それもビジネスのひとつとして完全否定はしませんし、本当に役立つものもあるのでしょうが、私ははっきり言って『弱者を食い物にする』ような稼ぎ方は嫌いです。
そもそも、本業で儲かっている人というのは、そんな準備に労力や時間がかかることなんて、やってる暇はないはずですから。特に新人行政書士の方は慎重に考えましょう。
行政書士で儲けている『本物の人』が最高のお手本
新人行政書士が本当にお手本とすべき人は、『目立たないけれども相当稼いでいる』行政書士だと思います。
こういう人は本物の経営ノウハウ、稼ぎ方を知っているからです。
ただ、そういう人はあまり表に出てこないもので、意外と近くにいるのに気づかなかったりしますね。私もそういう方が事務所のすぐ近所にいたのに、まったく気づかなかったことがありました。
とあるきっかけでお付き合いすることができたのですが、とにかく実務ノウハウも経営者としての能力も桁違いで、お会いするたびに勉強させてもらってます。
本当に儲けている人、経営者として有能な方というのは、ちょっと話をするだけでも色々と勉強になりますからね。
こういう方が本物の行政書士なのでしょう。私は開業してから10数年経ちますが、勝っているのはせいぜい年齢の若さくらいです。
まあ、その方も50代になったばかりなので、私とほぼ同年代ではあるのですが。
新人行政書士の方も人脈をコツコツと広げていくと、こうした本物の行政書士と出会うことができるチャンスはあります。
下手なセミナーとか商材なんかより何倍も何百倍も勉強になりますよ。
経営努力と常に学ぶ姿勢を辛抱しながら続けていくことが大事
正直なところ、私も開業当初は行政書士で商売ができるかどうか、とても不安でした。
何しろカネもコネもなく、ろくな準備もせず勢いだけで開業してしまいましたので。恥ずかしい話ではありますが。
最初の仕事を得ることができたのも、開業してから3か月経ってからです。
そして、ようやく利益が出せる仕事ができるようになったのは、開業から1年ほど経ってからでした。経営というものを本当に理解して実践できるまでになったのは、かなり遅かったです。
それでも何とか今まで行政書士を続けてこれたのは、試行錯誤しながらも営業活動を諦めずに続けてきたからだと思いますし、有能な人との出会いも大きかったですね。
開業当初は、とにかく『辛抱』『我慢』の連続でした。
そこで学んだ大きなことは、やはり経営者としての自覚と能力をいかに高めていけるか、行政書士という仕事で顧客満足度をあげていくためにはどうすればよいのか、といったことです。
ダンピング競争の怖さであったり、仕事に対する姿勢といったものは、業種を問わず優秀な経営者から学んできたことがとても大きいと感じています。
行政書士は条件つきですが必ず儲かる仕事です
そういった経営努力や常に学ぶ姿勢を続けていれば、という条件つきではありますが、行政書士という仕事は儲かります。
私はまだまだ儲けるつもりですし、儲けられる自信がありますからね。
食えるとか食えないとか、そんなケチくさい話じゃありませんよ。
そんな次元の話ではなく、経営と真剣に向きあい、常に向上心をもって仕事に打ち込めば、確実に利益の出せる、儲かる行政書士になることができます。
残念なのは、まったく儲かっていない行政書士も少なからずいるので、対外的に堂々と『行政書士は儲かりますよ』と胸を張って言えないことなのですが。
まあ、吹けば飛びそうな事務所ではありますが、それでも利益が出せる経営ができるようになったのは、経営努力と貪欲に学ぶ姿勢を続けてきたからだと思っています。
行政書士事務所の経営に失敗した人を何人も見てきましたが、それも反面教師になっているかもしれません。失敗して辛い思いをした方には申し訳ないですけど。
これから開業を考えている方や新人行政書士の方は、ぜひ『儲けている隠れ行政書士』を見つけ、お手本にしてみましょう。
ほんとに目立たず稼いでいる有能な方は、結構身近にいるものですよ。