行政書士が集客や経営をしていくうえでは、ときに『辛抱』というのも必要です。
経営者として成功する要素というのは様々あります。
行政書士であれば集客の仕組みを構築して仕事をしっかりとっていくことであり、そこに至るまでのプロセスでは、やはり辛抱強く継続できるかというのも重要なことです。
アナログ集客にしてもWEB集客にしても、稼いでいる行政書士の多くは、試行錯誤を重ねて辛抱しながら仕事を増やしてきた方が圧倒的に多いはずです。
根性論のようですが、集客にしても経営にしても辛抱、我慢して継続できるかどうかが、成功する人、失敗する人の分かれ道になると思います。
集客で結果が出ていない人の特徴とパターンは?
新人行政書士の悩みのひとつには、『集客がうまくいかない』というケースも多々あるでしょう。見込み客を集客することができなければ、当然のことながら仕事につながることはありません。
今まで私が実際に見てきた中で、失敗している行政書士の特徴というのは、ある程度共通しているところが多いように感じています。
ホームページでの集客で挫折~そこで諦めて放置
今どきは事務所のホームページがあるといいよ、といったことをどこかで聞きつけて、意気揚々とホームページを作成したにもかかわらず、十分な集客につながらないというパターンです。
しかも結構なお金をかけて立派なホームページを外注したにもかかわらず、です。
そして問い合わせがあっても月に1件あるかないか、ということで『やっぱりホームページはダメだ』と嘆いていたりします。
そうした方のホームページを見てみると、あれもやりますこれもやりますといった内容で、そこに事務所案内と問い合わせ先が単に記載してあるだけ。デザインはそこそこ立派なのですけどね。
ただ業務内容や地域を絞って検索かけてみても、2ページ目とか3ページ目とかに掲載されている。それじゃ問い合わせなんてほとんどないのは当たり前です。
結果、そこで更新もやめてしまって放置状態になっていたりします。
WEB集客を本気で狙うのであればSEO対策と広告宣伝費が必須
本気でWEB集客するのであれば、SEO対策やマーケティングというものをしっかり勉強し、圧倒的な情報量で勝負しなければ、今の検索エンジンに評価されることはありません。
WEBで集客するには、情報量の多い特化型サイトを量産してSEO対策を施し、広告も使っていくといった労力とコストをかけなければ、まず無理なのです。
WEB集客に関しては、リスティング広告などに投資できればすぐに結果が出るかもしれません(競合相手も多いので絶対ではないです)。
そしてSEO対策でWEBサイトが検索エンジンに高評価されるまでには、早くても3か月くらい、長ければ半年から1年ほどかかる場合もあります。
そこを投げ出さずに試行錯誤しながら続けてきた人、つまり辛抱してコツコツと努力してきた人が最終的に勝ち組(あまり好きな言葉ではないのですが)となっているのです。
ブログを書いても一向に成果が出ずに挫折~結果放置というパターン
これもホームページと同様、どこかから『ブログ書くといいらしいよ』といったことを聞いて始めてみたものの、結果がでずに辛抱できず挫折、そして放置というパターン。
ブログで集客するにしても、今は価値あるコンテンツを書いたうえでコストをかけていかないと、まずビジネスとして成果はでません。
しかも、ビジネスブログを無料のブログサービスで書いているなんていう方は、はっきり言って問題外です。
WEBコンサルなんかがよく言う『アメブロで集客』なんていうのを真に受けてしまっている方は、今すぐ考え方を改めましょう。
ビジネスブログで集客を狙うのであれば、独自ドメインを取得したうえで独自運用していくことが必須です。
これの意味がよく分からない方は、以下のコンテンツを参考にしてみてください。
もっとも、本気でブログ集客を狙うのであれば、良質なコンテンツの提供と継続といったように、これも結果が出るまでに辛抱、我慢が必要なことは言うまでもありません。
アナログ広告も成果が出ずに挫折~数千部で結果を求めるなど甘い
よく『チラシ1,000枚配ったけど問い合わせがほとんどない』と嘆いている方もいますが、そんな少部数で結果が出るほど甘くはありません。
そもそも部数の桁を間違えています。
集客チラシで結果を出したいのであれば、『最低』でも1万部以上は配布しないとまず十分な成果は出ません。何しろ配布したチラシの99%以上は即ゴミ箱行きになるのですから。
しかも、最初の配布で結果が出ずにやめてしまう方が大半です。広告というのはトライアンドエラーの連続であり、試行錯誤しながら改善に改善を重ねていく必要があります。
1%(これでもかなり多めに見積もっています)の見込み客にアピールするため、トライアンドエラーを繰り返しながら行う手法ですから、やはりここでも辛抱、我慢が必要なのです。
フリーペーパーなどの広告媒体についても同じことです。ターゲットとなる読者層を考慮したうえで、広告費をペイできるまでに内容を改善しながら、辛抱強く続ける我慢が必要です。
ただし、アナログ集客の広告媒体については、費用対効果があまりにも悪ければ即撤退という判断もアリでしょう。
アナログ広告は奥が深いというか判断が難しいところがあるので、次、次といったように媒体を切り替えていくのも、ひとつの手法かと思います。
どんな集客方法であっても辛抱して継続した者が勝つ
あまりにも非常識で的外れな手法でない限り、正しい方向性と戦略を立てて続けていれば、やがて必ず結果は出てきます。
繰り返しになりますが、そのためには『辛抱』『我慢』といったことが必要です。
私はWEB集客よりもアナログ集客が得意なので、開業当初からそちらに力を入れてきましたが、とにかくトライアンドエラーと辛抱、我慢の連続でしたね。
一応WEB集客の手法やマーケティングの勉強も以前から続けてはいますが、何しろ今は忙しくてなかなか実践できずにいます。
ただ、遅まきながら近いうちに少しマンパワーとコストをかけて乗り出そうとは思っています。まだまだ稼ぎたいですからね。
『継続は力なり』という格言もありますが、ただ何も考えずに継続しているだけでは意味がありません。明確な目的と戦略を練りながら改善を重ね、継続することが大事なのです。
新規顧客の集客にはコストが絶対に必要なことを再認識する
ブランド力も何もない新人行政書士事務所は、世の中の人々に認知してもらうだけでも労力やコストをかけていかなければ勝負になりません。
まして事業として集客しようとするなら、間違ってもタダでできるなどと考えてはいけません。
少なくとも私が知る限り、今稼いでいる行政書士の方というのは、この辛抱や我慢というものを乗り越えて成功してきています。
根性論がどうしても嫌いな方は仕方ありませんが、もっと集客したい、稼ぎたいという方は、あえて辛抱、我慢という道を突き進んでみてください。
必ず結果はついてくるはずです。