私の事務所にも、支部内で登録したばかりの新人行政書士の方がよく挨拶に来られます。
こちらも挨拶に来られて迷惑なことはありませんし、むしろ律儀に挨拶回りをしていることに感心してしまいます。
中には手土産まで持参して来られる方もいますね。きっと相当に気合を入れて開業されたのだと思います。
そこで考えたいのは、新人行政書士が支部内などの先輩行政書士事務所に対して、挨拶回りをすることは必要なことなのかどうかです。
挨拶回りで迷惑がる先輩行政書士はいないと思いますが
私自身は、開業したら支部長のところには挨拶に行け、と登録式の際か何かで言われたので、支部長の事務所だけには一応手土産持参で挨拶に行った記憶はあります。
他の先輩行政書士事務所に挨拶回りというのはしませんでした。別にそれで嫌みを言われたなどといったこともありませんし。
ただ、支部内の行事などに参加してみたら、若手が入ってきたというだけで歓迎してもらい、開業当初は色々と実務面で助けてもらったこともありましたね。
ですから、わざわざ個々の事務所に挨拶回りする必要性は特にないでしょう。
地域性での違いというのはあるかも?
私が所属している支部には100人以上も先輩行政書士がいましたので、わざわざ挨拶回りというのも大変だろう、ということは先輩の方々もわかっていたのだと思います。
まあ、最初から挨拶回りなどする気はまったくなかったのですけど。
都市部などで、もっと大所帯の支部ならなおさらでしょう。
もっとも、地方で規模の小さな支部などでは、もしかすると挨拶回りに来なかった、などといったことで問題?になることもあるのですかね。
そのあたりの地域性の違いというのはよくわかりませんが。
同じ建物に入っている士業事務所には挨拶くらいはしおいた方がいい?
ただ、開業当初からオフィスビルなどを借りる方は、もし同じ建物内や近隣の建物に士業の事務所が入っていたら、一応挨拶くらいはしておいた方がいいでしょう。
同じ建物に入っていれば顔を合わす機会も多いでしょうし、他士業の方であれば今後ビジネスでお付き合いすることになるかもしれません。
同じ建物内や近くなら大した時間も手間もかかりませんしね。
そこはビジネス上でのメリットはあるかも、と考えていいとは思います。
開業後に挨拶回りで手間や時間をかける必要はない
ということで、わざわざ個々の先輩行政書士事務所への挨拶回りするなどということは、はっきり言って不要です。
そんなことに手間や時間をかけているよりも、まずは行政書士としてこれから商売をしていくための土台をしっかり構築することが重要です。
もし仮に挨拶にも来なかった、などといった先輩行政書士がいたとしても、そんな『小さい』方とお付き合いするメリットはありませんので、無視してしまいましょう。
商売上のよい人脈というのは、しっかり仕事をしていれば自然とできてくるものですし、開業当初の行政書士がやるべきことは山ほどあります。
まあ、近所で行政書士事務所や他士業の事務所をもし見つけたら、時間があるときに挨拶しに行ってみる、といったくらいのことで構わないでしょう。
ビジネス上でメリットを感じるのであればするもよし、特にメリットはないなと判断すればやる必要はありません。
開業後は商売人としてやるべきことを優先して行動していきましょう。