チラシというとピザ屋さんや住宅販売、新聞の様々な折り込み広告などを思い浮かべる方が多いと思います。
こうしたチラシというのは、何らかの形で毎日のように目に入るものではないでしょうか。
チラシ営業はとにかく数を打って必要な人に届くようにする手法です。
そのため必要のない人にとっては迷惑なものであり、たとえ目にしたとしてもそのままゴミ箱に直行、という方も多いでしょう。
ではこのチラシを行政書士の集客営業ツールとして使うことができないかどうかを、少し考えてみます。
業務内容とターゲットを絞ってデザインも工夫する
結論から言うと行政書士業務を受注する手法として、チラシは意外と効果があります。
特に相続や遺言、内容証明など法務系の分野については、業務内容とターゲットとなる顧客層を絞ることでチラシも一定の効果が期待できるのです。
例えば昭和40~60年代に建てられたと思われる古い民家や団地などには、高齢者が住んでいる確率が高いと考えられます。
ですからそうした地域に業務内容を絞ったチラシを重点的に配布することで、チラシを捨てられずに読んでくれる可能性も高まります。
なお許認可系の仕事をメインにする場合には、ターゲットとなる客層が会社など法人であることがほとんどですから、チラシよりもDMやWEB集客などの方が効果的でしょう。
チラシのデザインと内容はよく検討しましょう
ただいかにチラシといってもある程度のクオリティは必要です。
いかにも素人が制作しました、というチラシではなかなか反応はとれません。
予算に余裕がある人は、デザインについては外注した方がいいかもしれません。
もしIllustratorなどが使えてデザインセンスのある方であれば印刷代だけで済みますので、かなり安く制作することができます。
そして何よりチラシは内容も命です。
いくらデザインをプロっぽくしても、肝心の内容が顧客の目に留まらなければ意味がありません。
チラシという限られたスペースの中で業務をアピールするには、やはり業務内容を絞り込み、専門性を出すことが大切です。
ただし専門性を打ち出すことは大事なことですが、いかに顧客へ分かりやすく伝えることができるかという点も重要となります。
チラシは反応がなくてもとにかく諦めないこと
最初はチラシを配布しても、なかなか反応がないこともあるでしょう。
何しろチラシというのは多めに見積もっても、一般的に反応率は1%弱といわれています。
ですから千枚、二千枚といった単位ではなく、万単位で配布しないと十分な見込み客を確保することは難しいかもしれません。
しかしチラシに関しては予算の許す限りトライアンドエラーを繰り返し、諦めずに続けることで反応率が徐々に上がってくるものです。
実際、私も開業当初に自分で制作して配布したチラシは反応がほぼゼロだったと思います。
しかしその後に改善に改善を重ねて、ようやく一定の反応がとれるチラシを作成することができるようになりました。
チラシはアナログ広告媒体としてまだまだ活用しています
私の事務所はアナログ営業が中心なので、今でも定期的に配布を行っています。
今は一昔前に比べて印刷コストがかなり安くなりましたし、ネット上から発注できるサービスも増えてきましたね。
ちなみに当事務所で主に利用しているのはこちらのサービスです。
チラシはインターネットを使わない、主に高齢者層にもアピールすることができる営業ツールになります。
また紙媒体は保存性があるというのもポイントです。
配布して数か月経って問い合わせが入る、ということも珍しくありません。
メインに据える業務内容にもよりますが、ぜひチラシも上手に活用して顧客予備軍に事務所をどんどんアピールしていきましょう。