法律用語というのは、一般の人にとってはあまり馴染みがない、言葉の意味が通じないといったものが多々あります。
行政書士も法律専門職ですから、同業者間や他士業との話などでこうした法律用語を使い慣れてしまうと、つい顧客に対しても難しい法律用語を使って説明してしまいがちです。
扱う分野が専門的であればあるほど難しい用語がたくさん出てきますし、一般の方にも関係する民法の中にも、難しい用語がたくさんあります。
例えば『特別寄与』『援用』などといった言葉をそのまま使って説明しても、まず一般の方には意味がよく伝わりません。
こうした法律用語などをきちんと伝わるように変換して説明することも、私たち法律専門職の役目のひとつなのです。
とにかくわかりやすい言葉を使うこと
そうした法律用語を一般の人でもわかるように翻訳するというのは、意外と難しいものです。
しかし、行政書士も立派なサービス業です。難しい法律用語をわかりやすく相手に伝えるというのも大事なスキルなのです。
相手に十分伝わらない言葉を使うのはとても不親切ですし、何より意味が正確に伝わっていないと、後にトラブルの原因にもなりかねません。
また、これから自分の仕事を世の中にアピールしていく際も、一般の人が理解できる言葉でなければ、なかなかサービスが浸透していきません。
具体的な業務内容をアピールするための一例
例えば『古物商許可申請のことなら○○行政書士事務所へ』などとアピールしても、同業者である私たちは十分に理解できますが、一般の人にはいま一つピンとこないものです。
そこで、これを『リサイクルショップやネットオークションを始める方の手続きならお任せください』などといったように、わかりやすくキャッチフレーズ化してみるのです。
これからホームページやDM、チラシといった広告媒体を作っていく際には、こうした点にも気を配ってみましょう。
自分ではなかなか気付きにくいものではありますが、プロのセンスというものを参考にしてみるのもひとつのよい方法だと思います。
行政書士の仕事をわかりやすくアピールするために
さらに行政書士の業務内容というのは、残念ながら一般の人にほとんど知られていません。
この点が行政書士という仕事の難しさでもあります。
ですから、なおさらわかりやすい言葉、キャッチフレーズで顧客に業務内容などをアピールすることが重要になってくるのです。
これはチラシなどでのアナログ営業にしても、Webでの集客でも同様です。
そうでなければ、本来そのサービスを必要としているはずの見込み客がいたとしても意味が分からずスルーされてしまい、大きな機会損失となってしまうかもしれません。
自分の提供するサービス内容をアピールするためにも
見込み客にサービスの内容が伝わらなければ、商売は成り立ちません。
特に個人の見込み客との相談業務などでは、この点を十分に意識する必要があります。
需要が見込める顧客予備軍に対して、広く自分が行うサービス内容が届くように、またサービス内容を十分理解してもらえるようにすることが重要です。
自分の業務内容を簡単な言葉に置き換えてアピールすることも、ぜひ考えてみてください。