行政書士の営業ツールというのは多々あります。
例えば、名刺といった基本的なものとともに、自分の事務所がどのような業務を行っているのかという詳しい資料として、事務所案内というのも有効な営業ツールです。
行政書士の業務というのは、残念ながら世の中の人にほとんど認知されていません。
当の行政書士であっても、顧客に対して詳しく説明するのが難しいことも多々あります。
ですから、少なくとも自分の行っている業務について、見込み客がわかりやすい具体的な業務内容を伝える資料を作成しておくというのは、とても重要なことなのです。
できる限り専門性をアピールするために
事務所案内の主な役割としては、名刺だけでは伝えられない情報を補完するものです。
すでに詳細な業務内容を記載したホームページを作成している方であっても、名刺交換して業務を依頼する可能性のある見込み客が、自分のホームページをわざわざ詳しく参照してくれるとは限りません。
ですから、まずは名刺とともに事務所の詳しい案内を添付することで、自分の事務所がどのような業務を行っているのかを見込み客に伝えるということも有効なのです。
事務所案内は専門性を打ち出したものを
ただし、単に行政書士の業務内容をただ羅列しただけのようなものでは、ほとんど効果が期待できません。余計に見込み客が混乱するだけです。
事務所案内の効果を十分に発揮させるには、できる限り自分の専門性を打ち出した内容に絞ったものにすることが重要です。
できれば、見込み客の属性に合わせた事務所案内を作成しておき、サービスの内容をわかりやすく記載したものを用意しておくとよいでしょう。
そうすることで、行政書士として自分が何をしているのかを、より見込み客に強くアピールすることができます。
とにかく見込み客に自分の行っているサービスを理解してもらわないことには、仕事の依頼につながることはありません。
最初は自分でA4用紙などで作成すれば十分
事務所案内というと、一般の会社案内のような立派なものを想像するかもしれませんが、目的はあくまでも見込み客に業務をアピールすることですから、最初はそれほど立派なものでなくても構いません。
もちろん、最初からこだわりや十分な予算のある方は、一般の会社案内のようなフルカラーで立派なものを外注してもいいでしょう。
しかし、開業当初はそこに予算をかけるよりも、とにかく自分の事務所を広く世の中にアピールことに専念するのが大事です。
最初はA4用紙などで自作したものでもまったく問題ありません。
最初からそこに予算をかけなくても、見込み客にアピールできる事務所案内というのは、工夫次第で十分作成できます。
立派なものを用意するのは、ある程度仕事が軌道に乗ってからでも遅くはありません。
内容は簡潔かつ伝わりやすいものを
自作で十分とはいっても、肝心の内容がわかりにくければまったく意味がありません。内容は簡潔かつ伝わりやすいものを作成することが大事です。
例えば、パワーポイントなどを使ってプレゼン風にしてみるとか、図や表などを入れてみるとか、見込み客がパッと見てわかりやすい内容にするなど、見せ方を工夫してみるのです。
ただ文字がびっしり書かれているようなものだと、読む側としては疲れてしまって目を通してもらえなくなります。
まだ事務所案内を作っていないという新人行政書士の方は、ぜひ今後の営業ツールとして事務所案内というのも活用してみましょう。