これから行政書士として開業を検討している方の中で、もし開業しても土日は休んで自分の時間をもちたい、などと考えている方はいるでしょうか。
そのような方は残念ながら少なくとも行政書士での起業には向いていないので、やめた方がいいと言わざるを得ません。
起業するということは、まず仕事を獲得して商売にしていかなければなりません。
そして開業当初の行政書士事務所の存在は世の中にまったく知られていません。
まずは自分の事務所では何ができるのかをアピールしながら業務を獲得していく努力を、それこそ休みなく続ける必要があります。
集客することにリミッターをかけない
そうしてがむしゃらに営業活動を行い、自己研鑽を積みながら初めての仕事を得て、苦労して業務を行い、その間も営業活動に励むのです。
そうした努力を日々続けていれば土日は休んで自分の時間をもちたい、などとは言ってられなくなるはずです。
また営業活動の結果が出て業務を多数受注できたとしても、そこで集客することの足を止める必要はありません。
むしろ結果が出ていれば、そこに集中投資してその方法を続けるべきです。
新人行政書士はとにかく『忙しくなること』が重要ですから、もうこれ以上は無理かも、というリミッターは外しましょう。
とにかく集客しまくり、死ぬほど忙しくなることが必要なのです。
もしどうしても自分の許容量を大幅に超えてしまうようであれば、アウトソーシングするなり、仲間に業務の一部を手伝ってもらうなど、いくらでも業務処理の方法は考えられます。
とにかく死ぬほど忙しいという経験をしないと、次のステップをイメージすることはできません。
成功している人は例外なく最初から忙しくしている
そうして仕事がどんどん増えていくと、遅かれ早かれ自分で処理できるキャパシティを超えてくるようになるでしょう。
そうなれば電話番の事務員さんやルーチンワークを行ってくれる補助者を雇うなどして、業務を効率化していけばよいのです。
私の知る限り、成功している行政書士は例外なく開業当初から、それこそ24時間365日働いているのではないか、というくらいに忙しくしていました。
もちろん本当に24時間365日仕事をしているわけではありません。
そのくらいの意気込みや覚悟が必要でしょう、ということです。
成功しているベテランの行政書士でも、顧客から連絡がきたら何曜日でも何時でも駆けつける、という意気込みをもって仕事に臨んでいるものです。
そして業務を効率化するなどの様々な努力を行った結果として、やっと自分の時間や休みを確保できるようになってくるのです。
開業当初の行政書士が忙しくなるというのは並大抵の営業努力では足りませんし、見込み客から信用を得るための実務知識を得る自己研鑽も欠かせません。
集客や実務に全力で励み自己研鑽をしっかり行っていれば、とても土日は休みなどとは言ってられなくなるはずです。
そのような覚悟をもったうえで開業を検討しましょう。
行政書士は食えない資格と言われていますが
行政書士はどうも巷では食えない資格などと言われているようです。
しかし成功している行政書士はたくさんいますので、まずそれは100%間違っています。
また商売の根本的な考え方の方向も間違っていますね。
行政書士という資格は、単に仕事をする上でのツールに過ぎません。
行政書士で商売ができるかどうかは資格とはまったく無関係です。
行政書士だから食えないのではなく商売人として、経営者としての能力が足りないだけの話です。
行政書士で経営ができなければ、たとえ弁護士になっても司法書士になっても何の商売をやっても成功することはできません。
食えない、仕事がない、という行政書士というのは、残念ながら商売人として最初からやるべきことをしっかりやっていなかった当たり前の結果です。
何しろ行政書士の仕事は世の中にあふれているのですから。
経営者として当たり前のことをやっていれば結果はついてくる
繰り返しますが、行政書士は開業したらとにかく動きましょう。
経営者として最初からやるべきことをしっかりやっていれば食えない、仕事がない、などという状況には絶対にならないはずです。
営業活動を行っても仕事が来ないという方は、本当に死に物狂いでそれをやりましたか?
これから開業する、あるいはすでに開業しているという方は、そうした覚悟をもって行動していきましょう。
商売人として当たり前のことを最初からしっかりやっていれば、必ず結果はついてきます。
そんな根性論とか泥臭いものではなく、もっとスマートに営業や仕事がしたいという方は、そういう方法を模索すればよいでしょう。
ただ私は、新人行政書士はとにかく動いて営業して人脈作ってナンボだと思っています。
もっとスマートに営業や仕事をしたいという方は、くれぐれも参考にしないようにしてくださいね。