一般的にセミナーというと、ある程度実績のある専門家が行うイメージがあります。
確かに実績や経験のある人のセミナーというのは、内容に当たりハズレがあるにしても、それなりに実績や経験をアピールできますので集客という面でも有利に働きます。
セミナーに参加してくれる方というのは、少なからずそのテーマに興味がある方です。
セミナーを開催して個人情報を集めることができれば、見込み客としてこちらからプッシュ型の営業をかけることができるようにもなります。
では実績も経験も浅い新人行政書士が営業方法としてセミナーを企画し、開催することはできないでしょうか。
セミナーの利点は効率的に見込み客へアピールできること
セミナーの利点としては、やはり効率的に見込み客へアピールできることです。
事務所などで一対一で話をするのではなく、セミナーでは一対多数で話ができます。
そのため見込み客を獲得するうえではとても効率がよいやり方なのです。
単なる無料相談で時間コストを使うよりも、セミナーといった形をとった方が効率的な集客を行えるのが最大のメリットです。
セミナーを利用して個人情報を集めて属性をリスト化しておけば、プッシュ型の営業も比較的行いやすくなります。
自分の事務所に来てもらう、あるいは先方に訪問するところまでこぎつけることができれば、すでに顧客予備軍の懐に入り込んでいますので業務を受注できる確率も高くなるのです。
新人行政書士はセミナーで実績づくりもできる
新人行政書士がセミナーを開催することは、人前で専門家として積んできた知識をアウトプットすることができる絶好の機会です。
数多くの人前で話すというのは想像以上に大変で緊張するものですが、これから行政書士を続けていく上で勉強になること、参考になることもたくさん得ることができます。
何よりこれから自分をアピールしていくうえで、セミナーを行ったということ自体が実績となりますので、新人行政書士こそ積極的にセミナーを行うべきなのです。
セミナーで一番の難関は集客すること
とはいえセミナーを開催するにしても、まず人が集まらなくては話になりません。
集客する方法というのは、内容やターゲットとなる層によってやり方は異なります。
法人を相手にするのであればDMや業界出版物などへの広告掲載、個人を相手にするのであればチラシやフリーペーパーなどへの広告掲載といった手段が考えられるでしょう。
またセミナーのPRサイトであったり、今ではSNSを利用した集客方法も考えられます。
セミナーの内容はもちろん大事ですが、まずは集客できるかどうかが勝負となります。
いくら自信がある内容であっても、肝心の人が集まらないと意味がありません。
あらゆる手段を検討し、費用対効果の高い方法で集客を試みてみましょう。
非効率ですが自分の足を使って集客することも
ちなみに私も開業当初、相続や遺言に関する無料セミナーを企画して行ってみました。
当時はあまり集客コストがかけられなかったので、自らデザインしたポスティングチラシを数千枚作成し、自力で配布を行っていましたね。
結果としてはそれでも20数名の人が集まってくれ、その中の数人から業務の依頼を受けるところまでこぎ着けることができました。
今思えば集客の方法としてはあまり効率のよいものではありませんでしたが、あの時の経験が今につながっていると思っています。
そしてアナログ集客のコツをつかむことができたのは、大きな収穫でもありました。
新人行政書士こそセミナーという手段を積極的に使い、顧客の獲得や実績づくりに励んでいきましょう。
こうした経験は、必ずこれからの営業活動や実務に役立ちます。