新人行政書士の方から『行政書士の営業先ってどこなんですか?』といったことを聞かれることがよくあります。
行政書士の営業先といわれても正直、私にもよくわかりません。
なぜなら、行政書士のサービスを必要としている見込み客というのは、世の中のどこにいるのかわからないからです。
これから会社設立したい人、建設業許可をとりたい人、相続手続きで困っている人、離婚したい人などなど、こちらから探し当てるのはまず困難です。
確かに行政書士も営業力が必要ではあります。
ただ行政書士の営業力というのは、まず集客してから発揮されるものなのです。
行政書士の営業力とは?~見込み客を顧客にする能力
まず行政書士の『営業力』というのは、見込み客を顧客とするための専門性をアピールできる能力、見込み客とのコミュニケーションスキルなどといったことです。
サービスをアピールして仕事にするためには、まず見込み客を集客できなければお話になりません。
先にも述べた通り、サービスを必要とする見込み客というのはどこにいるかわかりません。
ですから、チラシや広告などでのアナログ集客やWEB集客といった手法で、見込み客側からこちらにアプローチしてもらい、そこから業務を受注するまでのプロセスが『営業力』となるのです。
営業先を闇雲に自分で探すといっても、まったく不可能とはいいませんが効率が悪すぎます。
ですから、まずはサービスを必要とする見込み客側からアプローチしてもらう方法、仕組みを考えていかなければなりません。
もっとも飛び込み営業が苦にならないような方は、まったく可能性がないとはいえませんので、どんどん行っても構わないとは思います。




優良な見込み客を集めるためには?
見込み客を集客すること自体は、必要なコストをかけて専門性をうまく顧客予備軍にアピールすることができれば、実はそれほど難しいことではありません。
明確な戦略があることが前提ではありますが、あえて無料相談を利用して見込み客を集めることもできるでしょう。
ただし、いくら見込み客を集客できたとしても、その後の対応がうまくできなければ、なかなか仕事につなげていくことはできません。
一応相談者はそこそこ集まるのに、なかなかクロージングまで至らないといった方も少なくないでしょう。
それは行政書士としての営業力というものを改善する必要があるかもしれません。
優良な見込み客を逃さないためには、少なくとも見込み客とのコミュニケーションスキルを高めるといったことが必要となります。
また、この行政書士なら大丈夫といった安心感を見込み客に与えることができるよう、実務知識を深める自己研鑽を怠らないことも重要です。
専門職としての実務能力と高いコミュニケーションスキルこそ、行政書士の営業力なのです。
見込み客を増やしてからが本当の勝負です
サービスを必要とする見込み客を集めるには、やはり専門性を打ち出したうえで、まず地域を絞った集客戦略をとっていくのが現実的です。
特にWEBでの集客を考えているのであれば、費用対効果を高めるためにも専門特化・地域特化型でアピールするのが効果的といえます。
見込み客側からすれば、必要とする仕事をしっかり行ってもらえるのであれば、ベテランでも新人でも関係ありません。
自己研鑽を怠らなければ、優良な顧客はしっかりと実力を見極めてくれます。
そして集客の仕組みをしっかり構築して実績をつくっていけば、『普通の』ベテラン行政書士であればすぐに追いつき、追い越すことができます。
どこにいるのかわからない見込み客を闇雲に探すよりも、見込み客側からアプローチしてもらうための方法に知恵を絞り、必要な投資をしてどんどん見込み客を増やしていきましょう。
見込み客として一度接点をもって属性をリスト化しておけば、次は電話やメール、DMなどといった攻めのアプローチを行う敷居も低くなります。
本当の勝負はそこから始まるのです。