行政書士として実務経験を重ねてくると、様々なノウハウや知識がどんどん蓄積されていきます。
また法律を学んだ者としては常識的なことであっても、一般の人があまり知らない知識、情報というものも少なくありません。
こういった知識や実務経験で得たノウハウというのは、単に自分の頭の中だけにとどまらせておいてもまったく意味がありません。
インプットした知識や経験というものは、実際にアウトプットしてこそ生きてくるものです。
今の時代アウトプットの方法は様々ある
今の時代は幸いなことに、誰でも手軽に自分のノウハウや知識をアウトプットできる場が多々あります。
事務所へ訪れる相談者に対してだけではありません。
例えばホームページやブログ、SNSなど、いわゆるインターネットを使った情報発信が誰でも簡単に行える時代なのです。
自分で得た知識やノウハウは惜しみなくアウトプットすべきですし、そうでなければ新人行政書士が専門家としての十分なアピールをすることはできません。
経験や実績がない新人行政書士こそ、積極的に専門家としての知識やノウハウを発信していくべきなのです。
得た情報やノウハウはすでに誰かが発信している
仮に自分で得た情報や実務についての知識を出し惜しみしていても、そんなものはすでにインターネット上など何らかの媒体で誰かがすでに発信しています。
ですから専門家であればなおさら、得た情報やノウハウをどんどん発信していきましょう。
また各種のセミナーであったり相談会などを開催するなどして、自分が持っている知識やノウハウを見込み客となる人々に伝えることもできます。
情報を発信すればするほど専門家としての価値は上がる
専門家としての知識やノウハウを公開してしまったら、行政書士業務を見込み客が自分で行ってしまうのではないか、と考える方もいるでしょう。
しかし世の中の人がなぜ専門家に高いお金を払ってでも依頼するのか、ということをよく考えてみれば、そうした懸念はまったく意味がないことに気づくはずです。
世の中の人が専門家に依頼する意味というのは、自分で行う時間や手間を省いて経営や自分の時間を、いわばお金で買うためです。
優良な見込み客を増やすためにも情報発信を積極的に
優秀な経営者、優良な顧客というのは特にそういった面を重視しているものですし、適正な報酬額であれば決して値切ったりしてくることはありません。
その代わり仕事に対してはとてもシビアです。
こちらも正確で丁寧、迅速な対応をしなければなりません。
そうして信頼関係を築いた顧客を増やしていくことができるかどうかで、今後の事務所経営が大きく左右されます。
また色々と調べて理屈や手続きの方法は分かっていても、自分で確実に行うことができるのか不安、という方もいるでしょう。
ですから知識やノウハウというのは、専門家だからこそ惜しみなくどんどん発信すべきですし、そうすることで専門家としての価値も上がるのです。
情報発信は重要な副産物も生み出します
情報発信の重要性は前述の通りですが、他にも重要な副産物があります。
それは自分のホームページやブログなどで情報発信していくことで、検索エンジン側の評価も高まるということです。
今の検索エンジンはどんどん進化していて、情報(コンテンツ)の中身や質というものを重視してランク付けする方向にあります。
つまり質の高い情報、コンテンツを発信すればするほど、いわゆるSEO効果も高くなり、自分のサイトが上位表示される可能性が高まることにもつながっていくのです。
特にホームページでの集客を狙っているのであれば、専門家としての情報の質と量を高めることに注力すべきでしょう。
コンテンツの充実こそが最高のSEO対策になります。
また行政書士という専門家だからこそ、一般の人が発信している情報よりも、信用度という点でも有利に働きます。
コピーコンテンツは自らの身を滅ぼす
ただし情報の正確性はもちろんのこと、オリジナリティには万全を期す必要はあります。
コピーコンテンツや極めて類似したコンテンツに関しては、検索順位を大幅に落とす、あるいはインデックスから削除する、といったペナルティを課されてしまう可能性もあります。
もしホームページやブログを使って集客を狙っているような方は、自らの身を滅ぼさないよう、そうした点にも十分注意してください。
何よりこうした行為は著作権法違反という立派な犯罪行為です。
上記のような点に留意しながら、新人行政書士だからこそ自分で得た知識やノウハウを様々な手段でどんどん発信し、専門家としての価値を高めていきましょう。