行政書士として顧客と接していると、仕事以外の雑談をする機会も少なくありません。
こうした仕事以外の雑談というのは、顧客との距離を縮める効果があります。
共通の趣味があったり共通の知り合いなどがいたりすると、ついつい雑談時間が長くなってしまうこともあります。
また雑談を交わしている中で、顧客が困っていることや疑問をさらに聞き出すことにより、新たな行政書士業務を受注できることも多々あります。
つまり雑談力を高めることは、行政書士としての営業スキルの向上につながることにもなるのです。
雑談は営業色や専門色は極力出さない~世間話をする感覚で
相手はあくまでも顧客ですからあまりにくだけた話し方はよくありませんが、要は普通に世間話をする感覚で構わないのです。
そして場の空気をうまく読みつつ、自然な流れで顧客にさりげなく行政書士業務をアピールすることができればベストです。
一般の方は行政書士が行える仕事内容をほとんど知りません。ですから行政書士はこんなこともやってますよ、という話ができることもあるのです。
つまりこれも営業活動の一環といえます。ちょとした雑談から様々なニーズを引き出せることも少なくありません。
行政書士をはじめ士業というのは、どうしても固いイメージをもたれることが多い商売です。
顧客との距離を縮めるうえでも、ビジネスでの雑談力を鍛えるというのは大事なことなのです。
人と話すことが苦手な方でも大丈夫
実際、普段の私は人見知りでとても口下手です。お世辞にも話し上手ではありません。
しかしこれまでの経験で話のツボというか、こういうタイプの顧客にはこんな話をすれば場が盛り上がるな、喜ぶな、といったことを何とか会得しつつあります。
ですから人見知りで初対面の人と話すのが苦手、などという方でも少し努力すれば大丈夫です。
行政書士として顧客と話をする経験を積んでいく中で、そうしたスキルは自然と身についてくるものです。
ちなみに私は顧客とビジネスの話をしていても、8割くらい雑談で終わってしまうことも少なくありません。
それでも、そうした雑談の中から何件も業務を受注してきています。
行政書士は基本的に聞き役に徹すること
行政書士業務というのは基本的に、顧客の悩みや疑問を聞くことから始まります。
つまり基本的には聞き役です。
ただ顧客の中には、よく自分の自慢話や昔話などを延々とする方もいます。
しかしその途中で自然な軌道修正ができるようになれば、もう雑談の上級者といえるでしょう。
新人行政書士はこれから顧客と接する中で、雑談力の向上というのも少し意識してみることをお勧めします。
雑談を上手にこなすだけで業務を受注できる可能性があるのですから、たかが雑談、されど雑談ですよ。