行政書士として開業するにあたっては、当然のことながら開業資金が必要です。
また事務所ですから、ある程度事務所らしい見栄えや仕事をする上での機能性というのも大事になってきます。
しかしお金を使うところと節約するところをしっかり考えていくことで、かなり開業資金を圧縮することができます。
開業したばかりの行政書士は、まず事務所の存在を一人でも多くの人に知ってもらうための営業活動や広告費といった部分にも資金を使わなければなりません。
どの部分で開業資金を最も節約できるかというと、やはり高額になるオフィス用品です。
オフィス家具などは中古でも十分
事務所備品の中でも業務用オフィス家具というのは、新品で買うとかなりの高額になります。
しかしデスクや応接セット、本棚や書庫といったものは、あまりにもボロボロでなければ中古でも十分です。
ちなみに私も開業時にデスクと書庫、本棚は中古で揃えましたし、それでいまだに不自由を感じたことはありません。業務用に作られているものはかなり丈夫ですからね。
今は中古オフィス家具もインターネットでも手に入るようになりましたが、できれば中古オフィス家具を取り扱っているお店で、自分の目で状態を確認してから購入した方がいいかもしれません。
やはり中古ですから状態というのは様々ですし、実店舗であればさらに値引き交渉ができる場合もあります。
オフィス家具というのは機能性や耐久性はもちろん、事務所の見た目という点でも重要な要素ですが、上手に中古品などを利用すれば開業資金をかなり節約することができます。
OA機器に関しては中古での購入をお勧めできない
ただしOA機器に関しては中古品の購入はお勧めできません。
特にパソコンまわりのOA機器の性能というのは、仕事をする上での作業効率などにも大きく影響してきますから、ここはしっかりお金をかけるべきところといえます。
実際に仕事をするようになると、かなり大量の事務処理が必要になってきます。それに耐えうる機能や性能というのが大事だからです。
パソコンをはじめ事務機器は消耗品ともいえます。
高価なものだからといってすぐに故障しないとは限りませんが、やはりここにはしっかりお金をかけておくべきでしょう。
資金的な問題などでどうしても中古品を買わざるを得ないような場合には、機能や性能などを確認したうえで、保証などがしっかりしているものを選びましょう。
椅子にはお金をかけた方がいいかもしれません
なおオフィス家具であっても、自分が座るための椅子に関しては多少お金をかけた方がいいかもしれません。
なぜなら一般的な事務用の椅子というのは、あまり長時間の事務作業には向かないものが多いですし、経営者が座るには見た目がイマイチのものが多いからです。
経営者らしい見た目はもちろん、機能性にもこだわると作業効率も格段に良くなります。
椅子に関しては自分にフィットしたものをじっくり選んで買うようにすることをお勧めします。
節約した資金は営業活動に投資すること
開業したばかりの行政書士が一番お金をかけるべきところは、やはり自分の事務所を一人でも多くの人に知ってもらうための営業活動です。
人脈を広げるための活動であったり、チラシなどのアナログ媒体、WEBでの集客を狙うのであればWEBサイト作成コストやリスティング広告での集客などですね。
新人行政書士事務所は世の中の認知度がまったくないのですから、できる限り顧客となる可能性のある人を集めるために資金を使うことが重要です。
もしタダで新規顧客を獲得しようなどと考えている方は、今すぐに考え方を改めましょう。
事業として行政書士事務所を運営していくのであれば投資というのは絶対に必要です。
オフィスの見栄えにこだわっても、肝心の顧客がいなければ何の意味もありません。
節約できるところとお金を使うべきところをしっかりと見極め、自分の事務所の存在やサービスを一人でも多くの人に知ってもらうことに注力しましょう。