行政書士の営業、集客というのは様々な方法があります。
例えばホームページであったり人脈を使って紹介を得ていくものであったり、チラシやパンフレット、飛び込み営業や広告を打ってみたりなど、ざっと考えただけでも色々と考えられます。
そしてこの中でも最近では、ホームページやブログを使った営業、集客を行う方が増えてきました。
確かにホームページやブログというのは、自分の事務所をアピールするために大きな役割を果たしますので、ぜひ力を入れていくべきところです。
ホームページというのは、上手に活用すれば24時間働いてくれる優秀な営業マンとなり、集客の柱にもなり得るからです。
ホームページ集客はまず検索エンジン対策
前述したように、ホームページというのは今や士業にとって大きな集客ツールのひとつです。
これから開業を考えている、あるいは開業したばかりの方は、ぜひホームページを有効に活用して事務所のアピールをすべきです。
しかしホームページ集客というのは、周りに競合が多ければ多いほど集客の難易度が高くなります。またホームページ集客はWebマーケティングというものも多少勉強しなければなりません。
特に大都市圏に事務所を構えている方は行政書士の絶対数も多いですから、当然業務内容が競合する可能性も高くなります。
新人行政書士がここに割り込んでいくには、まず集客するためにある程度の投資(リスティング広告や外注)が必要になるかもしれません。
そして何よりホームページでの集客には検索エンジン、特にGoogleでの上位表示対策が必須になってきます。
今はYahoo!の検索エンジンもGoogleのシステムを基本的に使用しているので、いわゆる検索エンジン対策(SEO)はGoogle一本となります。
Googleの検索順位を決める検索アルゴリズムは日々進化していますが、最も重要なポイントはサイトコンテンツの質とボリュームです。
いくら見栄えが良く立派なホームページを作っても、検索エンジンで上位表示されなければ閲覧してくれる機会が少なくなり、十分な集客はできません。


ホームページ集客には大きな落とし穴も
ただ難しいのは、検索エンジンの上位表示の継続というのは自分でコントロールすることが困難という点です。
自分ではやましいことは何もしていないつもりでも、ある日突然、Googleにまったく評価されなくなり、検索順位を大幅に落とされてしまうことも少なくないのです。
いくら自分が努力して頑張っても、Googleの検索アルゴリズム次第で順位が大きく変動してしまうことがあります。
Googleというのはある意味、Web集客をする上ではインターネット世界の神様みたいなものです。何らかの原因で機嫌を損ねると、たちまちそこで集客がストップしてしまいます。
いわゆる 『ペナルティ』というものです。これはかなり厄介なもので、意図した違反行為をしていたならともかく、何もやましい行為をしていなくても突然降りかかってきます。
ホームページ営業、集客には、常にこうしたリスクがつきまとうのです。
原因不明のペナルティはある日突然襲ってくる
ですから、もしホームページでの集客が減少したとしても、それをカバーするための導線をしっかりと構築しておくことが重要になってきます。
実際に私も開業当初、周りにホームページを開設している事務所が少なかったこともあり、ホームページを開設して集客に取り組んでみました。
私が開業した当時は今ほど行政書士のホームページは多くなく、とても見栄えが良いとは言えないものでしたが、かなり順調にホームページからの問い合わせや受注を得ていました。
それがある日突然、ぱったりと止まってしまったのです。
原因はGoogleでの大幅な検索順位下落でした。
そのようなペナルティがなぜ突然課せられたのかは、いまだによく分かりません。
もっとも、数か月でなぜか順位はまた元に戻りましたが。
Googleのアルゴリズムは頻繁に変わるそうなので、一時的に何らかのペナルティ要素に引っかかったのかもしれません。
顧客を獲得する導線はできる限り多く確保しておく
ただ幸い集客の導線はホームページだけでなく、地道なチラシの配布や人脈形成も並行して進めていたので、順位下落の間も致命的なダメージには至りませんでした。
元々、私はアナログ営業の方が得意なので。
ですから新人行政書士はホームページ集客だけでなく、あらゆる手段を使って自分の事務所をアピールし、集客の導線をできる限り多く確保しておくことが必要です。
ホームページだけでなく人脈の形成や、その他のアナログ営業、集客においても同じです。
ひとつの方法や導線に頼り切ってしまうのは、一時的にうまくいっていたとしてもリスクが大きいのです。
仮にどこかがまったくダメになっても、それをカバーできる集客のための導線は、できる限り多く確保しておくことが重要です。