行政書士登録を済ませても、それだけで仕事がやってくるわけではありません。
行政書士として仕事をするためには何らかの営業活動が必要です。
そのためにはまず自分の存在を世の中にアピールしなければなりません。
誰も自分の存在を知らなければ商売として成り立たないからです。
自分の存在を世の中にアピールする手段は様々あります。
開業したばかりの行政書士は、とにかくできる限りの方法で存在を知ってもらうことや自己研鑽のためにお金をかけるのが必要となってきます。
事務所の看板は後回しでもいい
開業当初から立派な看板をまず立てている方もいますが、確かに近隣の人や通りすがりの人には事務所をアピールできるかもしれません。
しかし費用対効果を考えると、事務所の看板よりも先にやるべきことがあります。
最初から看板を立てる費用があるのであれば、その分を人脈形成のための活動や様々な広告費に使った方が自分の存在を広くアピールできるはずです。
事務所の看板を見て問い合わせが入ったり飛び込みでやってくる方というのは、事務所の立地条件によって異なるとは思いますが、年に数えるくらいしか普通はありません。
とにかくできるだけ多くの人に自分の存在を知ってもらうための活動が優先です。
事務所の看板を立てるというのは、ある程度仕事が入ってくるようになってからでも遅くはありません。
ただし行政書士事務所の表札については、開業したら掲示する義務があります。表札は開業後すぐに掲示するようにしましょう。
費用対効果の高い広告を模索する
事務所の宣伝、つまり広告というのは事務所の地域性や扱う業務によって効果的な方法が異なります。
結果を出すためにはマーケティングの知識もある程度は必要でしょう。
ですからまずはターゲットとなる見込み客にアピールできる手段をよく考え、そこに広告費をかけることになります。
集客ができなければ当然仕事につながることはありません。
法人向けのサービスであればDMや電話・FAXでの営業であったり、できる方は飛び込み営業を行ってもいいでしょう(効率という面ではあまりお勧めできませんが)。
また個人向けのサービスであれば、折り込みチラシやポスティングチラシ、ホームページからの集客などを行うなどといったことです。
自分の顧客となる層を見極め、最も効果の高い方法を試行錯誤しながら実践してみましょう。
広告というのはじっくり『育てて』結果を出していくものです。
事業として成り立たせる集客というのは今どきタダではできません。
WEB集客にしてもアナログ集客にしても、相応のコストをかけて取り組まなければ結果を出すことはできないことも頭に入れておきましょう。
自己研鑽のための投資は惜しまない
行政書士の業務というのはとても幅広い知識が必要です。
ですから実務知識を得るために常日頃から自己研鑽にも励む必要があります。
そのためには様々な書籍や資料の読み込み、情報収集といったことも重要なことです。
知識不足で機会損失をしないためにも、自己研鑽のためには惜しまず投資しましょう。
これは専門家として当たり前のことです。
いくら集客できたとしても、実務知識が乏しければ見込み客のニーズをくみ取ることもできません。
見込み客と対等に話ができなければ、クロージングまでこぎ着けることはまず困難です。
開業当初は人脈が頼りになることも
業務の実績がない新人行政書士にとって、人脈というのはとても重要です。
まずは友人や知人の信用を借りて仕事をもらい、とにかく実績をつくることです。
そのためには、やはり自分のアピールというのが大事になってきます。
とにかく0を1にすることに全力を傾けてください。
そうした他力を最大限に使いながらも、絶えず自分をアピールするための活動や自己研鑽を日々行っていくことで、信用や実績というのが自然とついてきます。
0を1にすることができれば1を10、20にすることはそれほど大変なことではありません。
行政書士の仕事は世の中にあふれています。
事務所にこもって思い悩むよりも、まずは外に飛び出すなり手を動かして自分をガンガンとアピールしていきましょう。必ず結果がついてくるはずです。